投稿者:ヤウジロウ
TVの通販で奥様方の目の輝きが変わる商品といえば、やはり宝石類ではないでしょうか。
「この、大きなダイヤの指輪が、驚きのお値段を実現!!」
などという台詞はお決まりでございます。ダイヤにトパーズ、エメラルド。しかし、宝石商品の中で一番多いのは真珠なんだそうです。
真珠のネックレス。真珠の指輪。真珠のイヤリング・・・光沢のある綺麗な粒は通販の中で目玉商品でもあります。実際、「えっ!?そんな価格でいいの!?」と突っ込みたくなるような、破格商品も多々ございますね。
社員 「この大粒の真珠は、選抜の際に人の手で一つ一つ丁寧に仕分けされた、選りすぐりの真珠ばかり。」
などと口上を垂れますが、本当に人の手で一つ一つ分けてるのォ?そんなことしてたらそんな破格じゃ売れないでしょう?などと、TVを見ながら皆様も一様に思っているのではないでしょうか。そしてその1ヵ月後あたりには、真珠のイヤリングを紹介した後に、
社員 「ちょと待って下さい。今回はこのイヤリングに加えて、
真珠のネックレスもお付けしちゃいます。」
と、先月の在庫処分をするかのように、追加商品として抱き合わせで売りさばく・・・しかも値段は、前回と一緒・・・って、これ本当に儲かってるんでしょうかね!?というか、それって本物の真珠なのか疑問を抱かずいはいられません。
「今回はコレもお付けして、何と驚きの19800円!!」
というお決まりの台詞にも価格にも慣れ、「今回はコレも〜」なんて言われても、ちょっとやそっとじゃもう驚きませんよ。
そんな中、先日前代未聞の驚き追加商品がございました。
その驚き商品は、いつもの様に商品紹介から何気なく始まります。
社員の人がペラペラと商品説明を始める・・・商品は真珠のネックレスで光沢、大きさ共に高品質の物であると宣言する・・・そして、そのネックレスの商品の説明が終わると、お決まりの「今回は更にコレもお付けして〜」が始まるんですな。その追加商品というのが、同じく真珠のネックレスなのですが、無核真珠とか言う奴でして、パールホワイトではなく、銀に近い色をしております。
「へぇ。珍しい商品だなぁ〜」などと見ておりますと、社員の人がとんでもないことを言い始めるんですね。
社員 「今回は特別に、更にこのイヤリングと指輪もお付けいたします。」
と、同じパールホワイトのイヤリングと指輪を追加して来たではありませんか。流石にいつものヤラセ的な驚きをしている奥様達も、本気で驚く声がザワザワとスタジオ内に響きます。アシスタントの人も
アシスト 「このネックレス2本に、イヤリングに指輪も付くんですか!?」
と、驚いた様子、
社員 「コレならお出かけの際に、ネックレスにイヤリングと指輪を合わせて頂くことが出来ます。」
と言いながら、
社員 「そして、更にコチラの無核の真珠のイヤリングと指輪もお付け致しまして!!」
と、テーブルの下から銀色に輝く真珠のイヤリングと指輪を取り出す。
って、この状態で大粒真珠のネックレス、イヤリング、指輪の各2個で6点セットだぞ!?流石に追加しすぎでしょう!!と、思わずTVに向かって突っ込んじゃいましたよ。いや、その前に全部でいくらなんだ!?と、指勘定です。それぞれの商品は、個別販売していた頃には
通販価格1万円弱くらいで販売していた品です。
以前に真珠のイヤリングは1万円で販売していたのを見たばかりでした。
という事は、1商品1万円と考えて、6点で6万円か・・・
などと考えていたその時、社員は更にテーブルのしたから、最初のネックレスを取り出しまして、
社員 「この始めに紹介しました、大粒真珠ネックレスをもう一本お付け致しまして〜」
待て、待て待て待て待てマテマテm・・・更に何を追加をしたって!?
この通販を見ていた全国の突っ込みが聞こえてくるようでした。
そして間をおいた社員は、そのスタジオの静寂を楽しむかのように、ユックリと口を開き・・・
社員 「1万円でのご提供です!!」
・・・・・・え?1万円?・・・7点セットで1万円?
これね、もう驚きを通り越して呆れてしまいましたよ。7点で1万円ですよ!?そりゃ〜嘘ですよ。いくらなんでも嘘です。そんなんで儲けがあったら、相当日頃ぼったくられてる事になりますよ。歌舞伎町のオッパブもビックリ仰天です。
というかそれ以前に、本物の真珠かどうかも怪しい所ですよね。スタジオの奥様連合も同様のざわめきです。
真珠ってのは、人工的に作ろうと思えばマヨネーズで作れちゃうらしいですよ。何となく、そんなマヨネーズ真珠が脳裏を過ぎります。まぁ、そんなのが脳裏を霞めても仕方のない事ですよ。7点で1万とも言われれば、誰だって疑ってかかります。大体ですよ、そんな7点もアクセサリー自体がいらないでしょう。そもそも、3本もネックレスをかける首がありません。アレですか、お客様はキングギドラですか?確かにキングギドラの様にキンキラな、田んぼのスズメ避け見たいな服を着たオバチャンはいらっしゃいますけれどもね。あれは、怪獣じゃなくて、むしろ妖怪・化け物の類ですから、お間違えの無いようにお願いいたします。
まぁ、その7点セットが、その後完売したかは謎な所ではありますが、よくよく考えれば、もとから売れなかった商品ですし、売れない商品抱き合わせって、賞味期限ギリギリな駄菓子みたいで、なんともションボリな感じです・・・
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