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タイムトラベル

投稿者:ヤウジロウ氏


タイムトラベル。それは夢にまで見たSFの世界。本当に実現すれば、過去に戻ってギャンブルで大儲けしたり、未来、自分に降りかかる災難を防ぐなど、我々の夢は尽きないものだ。

しかし、このタイムトラベル。理論上であれば、随分と昔から可能だったことは知っていただろうか。

これはアインシュタインの相対性理論に基くもので、「光速に近い速度で移動する物体は、静止している物体よりも時間進み方が遅い」という、一般にウラシマ効果と呼ばれているものだ。簡単に説明すると、光の速度つまり「光速は一定」であるということと、小学校の算数で学ぶ「距離=速度×時間」ということが肝心になる。

ある高速のロケットの中に向かい合わせに鏡を置き、その間の光の反復速度にを測定する。



少し分かりにくいが、これで我慢して欲しい。この図は、先ほど説明した光の反復図だと思って欲しい。図1はAからB間を反復する光だ。これはロケットの中に入っている人が見た光の反復図で、ロケットの外から見た人には図2の様に見える。何故ならば、ロケットは高速で移動している為、次の瞬間にはAからA´に動いている。つまり、光の反復はB点で反射してA´の地点で反射、それが今度はB”の地点で反射・・・と、次の瞬間ごとに反射地点を進行方向へ動かすのだ。

ここで疑問に思うのは、直線距離よりも斜線距離の方が長いということだ。そんなことは常識だと思うかもしれないが、先ほど述べたように「光速は一定」である。しかしそれは変だ。100m向こうの壁をタッチして帰ってくる人と、500m先の壁をタッチしてくる人が同時に帰って来たら、どちらが早いかは一目瞭然。しかし、その速度が一緒だとしたら・・・

ここで出て来るのが冒頭で述べた「距離=速度×時間」という式だ。そう、速度が一定の時、その距離間を二つ同じにする為には「時間」を変えるしかない。つまり、ロケットの内と外とでは時間の流れに微妙なズレが生じ、その差がタイムトラベルへと繋がるのだ。

詳しく言えば、「図2のロケットを外から見ている人にすれば、図1ロケット内の人と比べ、光の行路は長いのだから、光は遅れて返ってくる筈。ということは、実際にロケットの中の時間が遅くなっている。」ということになる。

御伽話に浦島太郎という話があるが、3日間竜宮上で遊んでいた浦島が地上へ戻ると、そこは100年も過ぎ去った世界が待っていた。これは、竜宮上または助けたカメが超光速移動する物体で、それに乗った浦島は時間の流れが遅くなり、地上に帰った時にはその時差が100年もあったという話になる。ひょっとすると、浦島太郎は世界で始めてタイムトラベルをした人間かもしれない。

それにしても、現実に我々が体験できるタイムトラベルはないものだろうか。

その答えは簡単だ。実際に体験できるタイムトラベルは有る。というよりも出来る。これから話すタイムトラベルは、もう既に体験している人もいる筈だ。というのは、高地と低地の差から生じるタイムトラベルだ。

分かりやすくする為に、1秒間に1回転する円盤の上に2人の少年が乗っている。A君は円盤の中心から1mの所に立ち、B君は1000mの所に立つ。この時、A君の移動距離は「1×3.14=3.14」になる。つまり、1秒間に3.14m移動する事になり時速は3.14m/秒になる。これがB君の場合「1000×3.14=3140」になり、時速が3140m/秒。つまり、速度は中心から離れれば離れるだけ早くなり、それだけ時間の流れが遅くなるのだ。この時、彼等が遠心力による作用で、円盤からぶっ飛んだり、体内血液が遠心分離を起こし、既に彼等は見る影すらも無い状況になるだとか、そもそもそんな大きな円盤ねぇよ。というのは置いておく事にしよう。

さて、これが理解できた人はもうお分かりの事であろう。地球は自転をしている。つまり、考えれば先ほど仮定した大きな円盤と大して変わりはない。ということは、高地に住んでいる人と低地に住んでいる人とでは、時間の流れが違うということになる。低地に住む人は早期に逝き、高地に住む人は長生きできるのだ。どうしても長生きしたい人はエベレストの頂上でも目指すといい。平地の人に比べ、その高低差分長生きができることになる。まぁ、もしかすればそのまま凍結し、天然のコールドスリープ状態になり、運良く目覚めた時には100年後・・・なんてこともあるかもしれないが。

しかし、登山途中で命を落としかねない、むしろそんな厳しい環境下で生活なんて出来る訳も無い。と、お気付きの鋭い人は、ジェットコースターに乗りまくる事をお勧めしよう。

ジットコースターという物は、実際外から見るのと乗っているのとでは、その体感時間が違うことにお気付きだろうか。緊張から来る時間差もあるが、今までの説明のように、速度が早い物ほど、静止している物体よりも時間の流れは遅いのだから、ジェットコースターに乗っている間は時間の流れが遅い。つまり、ジェットコースターはタイムマシーンだったのだ!!

さぁ!毎日ジェットコースターに乗り、その命を縮めるか、時間を延ばせるか、チャレンジしてみてはいかがだろう。

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