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日本の過去に於ける経済政策の失敗と選挙制度改革について

投稿者:産み猫氏


皆さんは、「大型間接税」なる言葉をご存知であろうか?結構年齢の行っている方なら、即座に「消費税」が構想段階だったときの呼び名だった事を思い出されるはずである。

「大型間接税」の導入が検討されてから導入実行に至るまでの経緯を冷静に振り返ってみると、あまりのばかばかしさに「笑うしかない」状況だった事が思い出される。与党が間接税の導入による課税の公平性を説きながら、選挙にさしかかると、突然「間接税疑問説」を打ち出したと思えば、片や野党は「間接税絶対反対」と、有権者の危機感をことさらに煽りたて、間接税導入の暁には国家的災厄が訪れるかのごとき、口角泡飛ばす有様であった。

そして遂に大型間接税導入は、与野党の激闘激論の末に回避された。


消費税が導入になったけど、っていうか名前変えただけやんけーー!−!−!


「故郷創生資金1億円」というのを皆さん覚えているだろうか。バブル景気華やかりし頃、溜まる一方だった税金を吐き出す為に当時考えられた経済政策もどきである。「もどき」としたのは、これを経済政策と言い切るのは、あまりにも恥ずかしいからである。内容は、高いコストを掛けて地方から集めた税金を、再び決して安くはないコストをかけて再び市町村に1億円ずつ返してあげようというものである。

結果、日本全国に、何の為に立てられたのか全く不明な「巨大鬼の首」や、「黄金の鰹」等の何に使えるのかも解らぬ意味不明遺跡的オーパーツの数々が立ち並んだ。「地域振興券」は皆さんご存知であろう。上記政策もどきを、今度は市町村にではなく、個人に対して実行したものである。結果、多額の税金がうやむやのうちに失われた。

ついこの間までイタリアの借金漬け体質や、ロシアの経済崩壊振りを笑っていたものだが、実際は日本もかなりの大ボケをかましていたのである。 掛かる事態を招いたのは、残念ながら、国民が至らなかったせいだと言わざるを得ない。重要な結節点で国民が適切に決断して適切な政策を掲げる候補者を選ばなかった報いと言える。

しかしながら、私は全ての責任を国民に押し付けるつもりもない。上記のような愚かな政策を打ち出した政党に対し、国民が、ガツンと一発打撃を与える為の選挙制度改革無くしては、この問題の解決を見ることは無いであろう。上記の「政策?」に共通しているものは何であろうか?そう、「笑い」である。笑っちゃうしかないような愚かな政策で国民に迷惑を掛けた政党に対し、意思表示をする必要がある。

私は選挙の時に最も期待を持てる候補に票を投じる現行制度に加え、笑っちゃうしかないような愚策を行った政党、或いは候補に対し、「座布団」を投じる選挙制度改革を提案する。

そう、「笑点」に見られるあの座布団の授受である。選挙速報の最後には宴楽師匠が各候補の獲得座布団を発表し、同時中継でテレビ画面に映っている惨敗に泣き崩れる候補に対して座布団の獲得数を伝える有様は、紅白歌合戦に変わる、新しい国民的エンターテイメントに発展する事請け合いである。これは国民の選挙離れをも一挙に解消する妙案であると思うのは私だけだろうか?


いや、こりゃーマジでスゴイっすよ、「すぐに首相官邸に繋いでくれたまえ!」

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