投稿者:ヤウジロウ氏
皆さんは最近、いたる商品に「抗菌・防臭・防ダニ」なる文句を見たことは無いだようか。この、抗菌などは流行りといっても過言ではない。実際、我々の生活の中に随分と浸透している。現に、今履いている靴下は、購入時の包装に抗菌・防臭と記載されていなかっただろうか。また、今日の朝と夜に使う布団。これにも抗菌・防ダニの記載がしていないだろうか。もっと、頻繁に使っていいるのもでいうと、文具の「シャープペンシル」にさえ、抗菌処理が施されているのだ。
生活で使用しているそのほとんどが、抗菌防臭防ダニ加工されている。何故そのような加工を施すのかというと、喘息やアトピーなどの発生を少しでも防ごうとする努力のようだ。また、これらの病気は悪環境によって初病したりするものらしく、その原因にダニや、ホコリなどが挙げられる。そして、これらの病気は近年幼児によく見られてる。
しかし、抗菌防臭防ダニ加工をしているにも関わらず、何故これらの病気は上昇の傾向にあるのか。
我々の今住んでいる家は、昔に比べ気密性が高いのは承知のことだろう。その為、換気がおろそかになり、家の中でダニや菌が増殖してしまうのだ。そこで、考え出されたのがこの抗菌防臭防ダニ加工というわけなのだが、この加工には大きな落とし穴があった。
結果として、加工を施すことにより、喘息、アトピーの発生は和らいだかもしれない、しかし、この加工処理をされた無菌環境の中で育った子供達は、その加工だらけの部屋から外に出て、ばい菌だらけの所で遊んだ時、果たして適応していけるかという問題があるのだ。 親御さんは、可愛い我が子を清潔な環境で育てたいのは皆同じだろう。その為に、抗菌加工された玩具などを与え遊ばせる。しかし、少し大きくなって、自分で動き回れるようになると、ばい菌だらけの所でドロドロになりながら遊ぶことだろう。幼い頃にばい菌に抵抗する力を強くしていなかった体は、その菌の餌食となるのだ。
このように、加工された環境下で育つと免疫機能が未開発な為、初病の恐れがある。もちろん、防菌加工が全て悪いわけではない。体質的なものもあるし、遺伝的なものもある。しかし近年になり、何故幼児の喘息やアトピーの発症が高いのか。それは、この抗菌加工がブーム的な勢いにあるからではないだろうか。思い出してもらいたい、抗菌加工を騒ぎ出した時期、「喘息やアトピーの子供が増えている」といったTVを見ないだろうか。これは、偶然の一致なのか。いや、加工処理が我々を軟弱にしているのだ。
「抗菌加工だから」と安心している場合では無い、あえて焦れ。幼児だけではなく、我々も無菌生活をしているうちに免疫機能が低下し、思いもよらない時期に何かが発病するかもしれないのだ。いうならば免疫の運動不足だろう。
それでも無菌生活で我が子を育てるなら、一生宇宙服みたいな服を着させて生活させるしかないだろう。その無菌服を脱いだが最後、どんな病気にかかるか分かったものではない。また、破れては大変な為、友達と外で遊ぶことなく、その異様な格好は笑いの餌食となる。そんな暗い人生を、過保護な親が好意と思い与えた、加工玩具等のせいで、無菌服(生命維持服と後に名を代える)と共に背負って生きていかなくてはならないのだ。そんな人生は誰でも嫌というものだ。では、どうすればいいのか。
まず、幼少の頃は泥だらけにして遊ばせる。落としたお菓子も5秒以内から食べてOK。家に帰ってきたら、適当に手を洗う。親御さんは、「汚いから止めなさい。」とは言っていけない。
始めはお腹をこわす、吐き気等の症状に襲われるかもしれないが、これも免疫活性化のため、心を鬼にして実行だ。それを繰返すことで、小学4年生位には原人並の免疫を持った子供の出来上がりとなるだろう。この、何にも負けない免疫こそ、今後発生するであろう怪病にも立ち向かうことができるのだ。
最後に、未来全ての商品に加工処理がされることは間違いない。家の中のあらゆるものが加工され、無菌生活になった時、軟弱な免疫ならないよう、日々、筋力トレーニングと同じ感覚で、免疫トレーニングをするべきではないだろうか。確かに、注射などによるワクチンのようなものもある。しかし、時代の流れと共に、菌類もその姿を変えるファッショナブルな奴なのだ。その菌にいち早く対処できるよう、自分の体は自分で管理するべきなのである。
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