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自爆装置

投稿者:ヤウジロウ氏


自爆装置、それは映画やアニメなどの最後のシーンでお目にかかることの多い装置である。というのはもちろん、全てを爆破してしまうからだ。もっとも、ストーリーが始まってから直ぐに自爆されても困ってしまうのだが。

さて、このよく有りがちな自爆シーンを皆さんは深く考えた事があるだろうか。この「自爆」という装置がそもそも何の為に存在しているのか、そしてこの自爆装置こそが今後我々を救う保険的な役割を果たしてくれる事をお教えしよう。

まず、映画などでよくある最後の自爆シーンを思い出して頂きたい。よく映画で登場すが多いのはSF映画であろうか。科学研究所のような施設で主人公がひと暴れをし、そこの黒幕を倒す。すると、最後の悪足掻きに黒幕が自爆ボタンを押す。警報が研究所全体に響き渡り、爆破までのカウントダウンを開始するのだ。そして、主人公が外へ脱出した瞬間、研究所は大爆破を起こし、エンディングとなる。

と、大雑把なラストはこんなものであろう。では、ここで問題なのは、黒幕は何故自爆装置を発動させたのか。その考えられる理由は2つ。

其の一、自分の死と道連れに主人公も爆死させようと企んだ。

其のニ、今までの研究結果が死亡後に第三者へ渡るのを阻止した。

映画の内容にもよるが、主なケースの場合二番を目的として爆破させていると考える。というのも、自分が今まで築き上げてきた研究内容が、自分の死後他人の手に渡ることで、その人に功績を与えてしまうのだ。もしかすると、それ以上に科学者としてのプライドが、流出を拒んでいるのもあるかもしれないが。

兎に角、どちらにしろ自分達の研究を外部から隠す必要があると考えられる。確かにその様な、あから様に怪しい行動を最後にすれば、疑う所は多い。しかし、その決定的証拠が自爆装置のお陰で明るみへ出ないのだ。

鹿児島県奄美大島沖で平成13年12月、北朝鮮の工作船と思われる不審船が、海上保安庁の巡視船と銃撃、後に沈没した事件は記憶にあるであろう。その不審船が翌年の9月13日に引き上げられたのだが、その不審船にはブリッジが無かった。これはどうしてだろうか。

ブリッジというのは云わば操舵室の事で、そこには今までの航跡記録が示されるGPS(全地球測位システム)や通信機器、計器類が装備されている。この部分が丸ごとなくなっていたのだ。では、何故このブリッジが無くなると困るか。

それはGPSなどに船が出航してから沈没するまでの航跡が記録されているからだ。早く言えば、それさえ回収できれば何処の船で、何処から出航し、何をしていたのかが直ぐに判ってしまう。その為、ブリッジが消失しているのは、その機器を狙い爆破したものと考えられる。

巡視船が銃撃し沈没し始めた時、不審船で2回爆破が確認されている。この時、日本に回収されたら不味い物を消去したのではないかと考えられている。つまり自爆だ。

そう、自爆という手段は云わば最後の防衛手段。身近な言葉で言えば保険なのである。外部に漏洩しそうな情報は完全に消滅させる。これこそが真の自爆なのである。

さて、我々の情報をネット管理してより便利な生活ができる、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)が騒がれている。と言うのも、ネット管理で個人情報を管理すると言うことに危機感を感じているからだ。ネットという、現実とは少し違う所で管理され、好きな所で好きな時間に情報が引き出せてしまう、ネットの利点を最大に生かした方法だが、逆を言えば他人の個人情報を引き出せてしまう、とても危険な方法でもある。

個人情報保護法が成立しなければ、情報が例え漏洩しても責任を負うところが一切なのだ。つまり、プライバシーなんてものは有ったものではない。

そこで、ネット保険と称し作られるべきものとは、個人情報の自爆装置である。もし、個人情報が悪用されれば、いつの間にやら多額の借金を負わせられたり、結婚詐欺などが簡単に出来てしまう。そんな悪用を阻止する為にも、情報に自爆装置を設け、パスワードを入力式か、カードスキャンの様なアクセス方法で簡単に自分の情報を消去できる、ネット上の保険を設けるべきなのだ。

このネット保険が有れば、不正なアクセスや見ず知らずの請求書が届いた時、発動させれば一瞬にしてネット上から個人情報が消失するというもの。但し、この場合他人にパスが漏れ勝手に情報が削除される心配もある。その為、定期的にパスを帰る手続きをするなど、細心の注意をしなければならない。

ネットで個人情報を管理するという、紙一重のような管理方法を救う我々の最後の武器はもう、この自爆装置しかあるまい。

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